陽だまり

黄緑色の柔らかい、寝転んで手を繋ぐ。 そんな未来を夢見よう。ピンク色の薄っぺらい、小さな指に触れる。 その手のひらがも少し大きくなった頃。光と影の季節。夏がやってきたら。きっと泳げるよ。 永遠のプールで。

群青

ごめんねと 言える大人は幸せだ。 ごめんねと 伝えられることは幸せだ。キミの心の色、群青色。何度も泣かせて、ごめんね。謝りたいけれど。キミにはまだわからない。こんなに小さな手の平も、こんなに小さな唇も、みんなみんな大好きなのに。 上手に上手に…

滴。

ぽつり、つばめ。ぽつり、孤独。ぽつり、とわ。ぽつり、ほおずき。ぽつり、海坊主。 じわじわ、と、思い出して、いく。 意味もなく、また、あてどなく。

夜、月がきれいだとどんどん元気が出てくる。 どこまでもどこまでも、歩けるような気がしてくる。どこまでもどこまでも、歩けるような気がしてくる。 すべての自由は 夜に生きているんだよ。

戦地メンタリズム

変化していくものをなかなか認めることができないのはセンチメンタリズムなのか、はたまた変化の行き着く先が死であることを、心と体が共に知っているからなのか。 行き急ぐ燕の姿に 生き急ぐ君の姿を 重ねる。

不屈の歌

あたしは倒れない たおれない 手折れないわ あたしは倒れない たおれない 手折れないわ 君のためにふたりのために君のために君だけのために 倒れない たおれない 手折れないわ

恋なんか

恋なんか 終わると思って落ちるヤツはいないんだ いつまでも いつまでも ずっと愛していられると思っているから なんでも差し出すし なんでも受け止める 気持ちが足りなくなったって どっかから補充することができるんじゃないか なんて。 なんでも差し出す…

ごめんね きみを 悪者にして 自分の決断を 正しいことなんだと 自分に言い聞かせたかった

ごくり。

飲み込まれちゃったかなかなしみに飲み込まれちゃったかな 吐き出す ひたすらに

ゆめのなか

例えその動機が「優しさ」からであろうと わたしはあなたにウソをつかれるのだけは 絶対にいやなの。 やましいことがないなら 堂々としていてほしい 言葉じゃなくて そのあなたの態度で 私はあなたを信じることをするんだから。 もしかしたら私はあなたの言…

言葉と永遠

人間が言葉を失えないのは 言葉によって大切な人を永遠に語ることが出来るからです あなたが誰かに語られることがあれば あなたは言葉になり いつまでも存在することが可能となるでしょう だからあたしはあなたを語るのです だからあたしはあなたを記すので…

3時のおやつ

信じていた理論を理路整然と覆されてはき違えた青春に吐き気を催す午後3時。

いっしんふらん

救いようもなく堕落してしまったモノが時おり発する強い光。 「一心」に「腐乱」していく果実の発する強烈な甘い匂い。 私たちは醜悪なものが内に秘めた美しさにあらがうことができない

たいせつなもの

君の家族の話 君の友達の話 君が過去のことを大切そうに話すたび 私はこんなふうに語ってもらえるのかな と思って、ちょっとだけ寂しくなるんだ。 君が優しくて 君がたいせつな人やたいせつな記憶や思い出を持っていることは とても、とても、とてもいいこと…

優しい気持ち

君の声や態度がいつもより優しく感じられたときは それは君自身じゃなくて私自身が優しい気持ちで いるときなんだと 最近、 そんな単純な理由に ようやく気づくことができました。

趣味の違い

君の見る映画はいつも、超話題大作ばかりで、全米震撼だとか全米が泣いただとかの銘が打ってある。 私の好きな映画は大衆向けじゃなくて、ちょっと小難しい内容だったりB級だったり、おしゃれ映画と呼ばれる内容のナイものだったり、とにかくちょっと知って…

十六夜恋路

愛しているとか 好きだとか 真剣な顔で言葉にするときの君も好きだけど ホントにバカみたいなことを言って 私を笑わせてくれたときとか 手放しで私の言うことに 笑ってくれたときとか そういうなんでもない瞬間に、強烈に 君を絶対に手放したくないと思うの…

自分以上の自分

よく考えてみたら、あたし、自分の顔や表情を、鏡や写真というツールを使ってでないと知ることができないのに、一番そばにいる君は、あたしよりもあたしの本当の顔や表情、笑ったときにできる皺やマユのゆがみ方、唇の形を知っていて、あたし自身よりあたし…